ステージの診断方法
食道がんのステージ(進行度)は、「がんの深さ (T因子)」と「がんの広がり (N・M因子)」の3つの因子によって4段階に分類されます。
がんの深さ (T因子)
リンパ節転移 (N因子)
遠隔リンパ節転移または臓器転移 (M因子)
検査のながれ
-
上部消化管バリウム造影
-
上部消化管内視鏡
-
頸胸腹部CT
進行度を診断するために、各検査を行います。毎週火曜日に行われる「食道外科」「消化管内科」「放射線治療科」「放射線診断科」が参加する食道カンファレンスにおいて検査結果を検討し、進行度を診断しています。 このように、すべての症例に対し、複数の診療科の専門家が集まって診断を行うことで、より正確に、かつ最適な治療方針を立てられるようにしています。
1. がんの深さ (T因子) を検査
上部消化管バリウム造影
バリウムを飲み、エックス線で撮影をします。この検査では、病変の大きさと位置関係を見ることができます。
正常食道造影 食道がん
上部消化管内視鏡
病変の位置、大きさ、数を調べるだけでなく、組織を採取して確定診断を行います。特殊な染色液(ルゴール液)を用いて、小さな病変まで見つけ出します。
正常食道 潰瘍形成型食道がん
ルゴール染色:正常食道 ルゴール染色:表在がん
食道壁の構造とがんの深さ(T 因子)の分類イメージ
2. がんの広がり (N因子 / M因子) を検査
頸胸腹部CT
病変の位置、広がりや深さ、周囲臓器との関係を見ることができます。リンパ節転移や遠隔臓器転移も調べます。
胸部中部レベル
食道は心臓、大動脈、肺、椎体に囲まれている T3レベルの食道がん
心臓と大動脈に接している
3. ステージ分類と治療計画
上記で行った検査の結果を検討し、病期を4段階に分類し、患者さまひとりひとりに最適な治療方針を立てていきます。
Schedule 治療スケジュール
予約から検査までのスケジュール